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「セザンヌと過ごした時間」 [映画(新作)]

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CEZANNE ET MOI
2016フランス

監督・脚本:ダニエル・トンプソン
出演:ギヨーム・カネ、ギヨーム・ガリエンヌ、アリス・ポル、デボラ・フランソワ、サビーヌ・アゼマ、ジェラール・メラン、イザベル・カンドリエ、フレイア・メイヴァー


 長らく更新をサボっていましたが、その間何本か映画を観ました。こちらは一月ほど前に観た作品です。


 近代絵画の父と呼ばれるポール・セザンヌ。彼の没後110年を記念して作られた映画だそうてす。監督は「モンテーニュ通りのカフェ」などのダニエル・トンプソン。

 セザンヌの制作活動と、小説家エミール・ゾラとの交流の様子が淡々と描かれていました。これといった事件もなく平坦なストーリーですが、引き込まれます。セザンヌとゾラを演じたギヨーム・ガリエンヌと、ギヨーム・カネの重厚な演技は見応えありました。


 小説家として成功したゾラに対して、アカデミーに認められず孤立していくセザンヌ。二人の友情が崩れる様が悲しい。

 親からの仕送りと借金で疲弊しながらも、セザンヌは生涯、画家として自分のスタイルを貫き通します。その頑固さが時に周囲を傷つけ自らを孤独に追い込むのですが、作品が評価されず何度失望しても描き続ける彼の姿には胸を打たれずにいられませんでした。


 叙情的な音楽を背景に、キャンバスの向こうに堂々と鎮座するプロヴァンスの山々の風景が美しい。

 晩年に認められ始めたものの、天才画家としての地位を得たのは亡くなってからのこと。不遇の画家の人生がとても切ない。エンドクレジットでセザンヌの作品が次々と映し出されると、なんとも言えない寂寥感に胸が締め付けられました。

 セザンヌの作品を改めてじっくりと観たくなります。映像と音楽がとても美しくて、強く心に響く映画でした。

☆☆☆☆



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「ブレードランナー 2049」 [映画(新作)]

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BLADE RUNNER 2049
2017アメリカ

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
原案:ハンプトン・ファンチャー
出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、マッケンジー・デイヴィス、シルヴィア・フークス、レニー・ジェームズ、カルラ・ユーリ、ロビン・ライト、ショーン・ヤング、デイヴ・バウティスタ、ジャレッド・レトー


 1982年に公開されたリドリー・スコット監督の「ブレードランナー」の続編。

 前作の舞台から30年。更に荒廃を続ける世界で、レプリカントを解任(処分)する任務に当たるLA市警のブレードランナー“K”の壮絶な運命が描かれる。監督は「プリズナーズ」「メッセージ」のドゥニ・ヴィルヌーヴ、リドリー・スコットは製作総指揮を務めています。


 Kが一人のレプリカントを解任したことを発端にある謎が浮上する。捜査を続けるうち、30年前女性レプリカントと共に失踪したブレードランナー、デッカードの存在にたどり着く。そしてKは自らの記憶の秘密に足を踏み入れることになるのだった。一方、レプリカント繁殖によって宇宙支配を企てるウォレスもデッカードを追っており・・・。


 少し前に初めて前作を観て、35年経っても全く色褪せない、斬新で創造性に溢れる世界観に衝撃を受けました。

 それ以来楽しみにしていた本作ですが、期待以上の面白さでした。

 進化したテクノロジー、退廃した世界を表現した映像、脚本、演出。ライアン・ゴズリングはじめ俳優陣の演技も見応えありました。35年経ってのハリソン・フォードの出演は感慨深かった。

 レプリカントの孤独と悲哀が胸に突き刺さります。

 2時間半以上の長さ、緊張の連続で疲れましたが、この独特な世界観ははまりました。

☆☆☆☆



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「ダンケルク」 [映画(新作)]

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DUNKIRK
2017イギリス/アメリカ/フランス
監督・脚本:クリストファー・ノーラン

出演:フィオン・ホワイトヘッド、トム・グリン=カーニー、ジャック・ロウデン、ハリー・スタイルズ、アナイリン・バーナード、ジェームズ・ダーシー、バリー・コーガン、ケネス・ブラナー、キリアン・マーフィ、マーク・ライランス、トム・ハーディ、マイケル・フォックス、ジョン・ノーラン


 1940年、フランス北端の港町ダンケルク。ドイツ軍に追い詰められた英仏連合軍40万の兵士たちは絶体絶命の状況を迎えていた。若き英国兵トミーが街中を必死で逃げ回り、ようやく辿り着いた海岸には、おびただしい数の兵士たちが救助の船を待っていた。しかし彼らに残された時間は限られていた。そこでドーバー海峡を挟んだ対岸のイギリスでは、民間の船までをも総動員した救出作戦が決行される。民間船の船長ミスター・ドーソンもそれに呼応し、息子とともに危険を顧みず同胞が待つダンケルクへ向け船を走らせる。そして最新鋭戦闘機スピットファイアのパイロット、ファリアーもまた、危険を承知の上で味方の撤退を援護すべくイギリスから飛び立つのだったが・・・。(allcinema解説より)


 陸、海、空とそれぞれの角度から、世紀の大救出劇が臨場感たっぷりに描かれています。

 時間を前後させながら次々とテンポ良く場面を切り替える演出が上手いです。特に、空中戦の描写は臨場感があって引き込まれました。一刻を争う緊迫した状況に、時を刻むようなハンス・ジマーの音楽が効いています。


 第二次世界大戦下で実際に行われた大撤退作戦を元にしています。

 “生きて帰りたい”と悲痛に願う兵士たち。彼らを救う為に命を賭して戦う飛行士。信念を持って行動する民間人。人々の強い強い想いが画面から溢れていました。

 敗北の負い目を抱いて帰還した兵士たちを温かく迎える市民の姿にも胸を打たれます。戦争の残酷さ悲しさは勿論ですが、命の尊さと人間の強さが心に深く響く映画でした。

 多くの若手俳優たちが好演している中で、マーク・ライランスの渋い演技が一際光っていました。ケネス・ブラナー、トム・ハーディーも良かったです。
 
☆☆☆☆


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「エージェント・オブ・シールド4」 [TVドラマ]

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AGENTS OF S.H.I.E.L.D.
MARVEL'S AGENTS OF S.H.I.E.L.D.
2016~2017アメリカ

原作:スタン・リー/ジャック・カービー
出演:クラーク・グレッグ、クロエ・ベネット、ミンナ・ウェン、イアン・デ・カーステッカー、エリザベス・ヘンストリッジ、ヘンリー・シモンズ、ジョン・ハナー、ガブリエル・ルナ、ジェイソン・オマラ、ナタリア・コルドバ、マロリー・ジェンセン


 マーベル映画「アベンジャーズ」のスピンオフドラマで、コールソン捜査官率いる国際平和維持組織シールドの活躍を描いた作品の4作目。WOWOWで4週間に渡り全22話が放送されました。


 本シーズンは、超人類のインヒューマンを排除しようとする人間と、インヒューマンを保護しようとするシールドの攻防が激化する一方で、天才科学者によって作られたアンドロイドが暴走を始めるというストーリー。

 やがて強大なな力を持つ魔術書“ダークホールド”によってアンドロイドは劇的に進化、インヒューマンの壊滅と世界征服を企むテロリストも加わり、彼らとシールドとの壮絶な闘いが展開します。


 第1話から地獄の業火を操るダークヒーロー、ゴーストライダー=ロビーが登場し(ニコラス・ケイジではないです^^;)大活躍。炎に包まれたガイコツ頭に革ジャン姿のビジュアルが滅茶格好いいです。シールドを抜けて単独で活動していたインヒューマンのデイジー(スカイ/クェイク)とロビーが出会い、二人がシールドに合流するまでの物語も面白い。

 ひとつひとつ説明できませんが、各話面白いエピソードが盛り沢山です。後半では、シールドメンバーがアンドロイドと入れ替えられたり、仲間を助けるためバーチャルリアリティの世界に乗り込んだり。1話から最終話まで、終始目まぐるしい展開に引き込まれます。絶対無理だろうという幾多の危機を、強い結束力で切り抜けるシールドメンバーたちが最高に格好いい。

 丁寧に作り込まれた人間ドラマ、迫力あるアクションは見応え十分。登場人物それぞれが魅力的だし、本当に良く出来た作品だと思います。

 1、2、を観て、シーズン3は観ていないので、その間に何があったのだろう?と思う部分は何となく想像で埋められましたが、やはり3を観たくなりました。

 シーズン5が制作されるというので今後の展開が楽しみです。

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 デイジー役のクロエ・ベネットが格好良い。
 24歳とは思えない貫禄です。



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「新感染 ファイナル・エクスプレス」 [映画(新作)]

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TRAIN TO BUSAN
2016韓国

監督:ヨン・サンホ
出演:コン・ユ、チョン・ユミ、マ・ドンソク、キム・スアン、チェ・ウシク、アン・ソヒ、キム・ウィソン


 まさにノンストップ。最初から最後まで目が離せない面白さでした。

 ソウル発プサン行きの高速鉄道KTX。主人公ソグは娘スアンと共に別居中の妻の元に向かっていた。
 折しも韓国各地では謎のパンデミックが発生、ソグが乗ったKTXにも感染者が紛れ込んでいた。ゾンビ化した感染者は次々と乗客を襲い増殖、あっという間に列車内はパニックに陥る。


 ソグと娘、そして生き残った乗客たちの必死のサバイバルに、ハラハラドキドキしながら引き込まれました。

 列車という密室を上手く利用したアクション、感染者のビジュアルの怖さや生存者のサバイバルの行方だけでなく、登場人物それぞれの人間ドラマが丁寧に描かれていたので、見応えがありました。

 極限状態で露見する人間性。ゾンビ以上に怖いのは人間でした。

 そして、深い愛で結ばれた主人公と娘の絆にはほろり。子役キム・スアンの演技が上手いので自然に感情移入して観入りました。

 脚本と演出が絶妙。冒頭のシーンで伏線を張り、その後は舞台を鉄道に絞り、外部の情報は車内モニターや携帯電話から伝えるという徹底ぶりが気持ち良かった。とにかく逃げる。銃は使わず武器はバットのみというのも良かったと思います。

☆☆☆☆


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「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」 [映画(新作)]

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A STREET CAT NAMED BOB
2016イギリス

監督:ロジャー・スポティスウッド
原作:ジェームズ・ボーエン
出演:ルーク・トレッダウェイ、ルタ・ゲドミンタス、ジョアンヌ・フロガット、アンソニー・ヘッド、キャロライン・グッドオール、ベス・ゴダード、ジェームズ・ボーエン


 原作は、ジェームズ・ボーエンの実体験を書籍化して世界的ベストセラーとなった作品。

 無一文のストリート・ミュージシャンの青年が、一匹の野良猫ボブとの出会いによって薬物依存から立ち直り更生する話です。

 映画に描かれる貧困問題の現実には暗い気持ちにもなるが、守るべきものがあると人間は強くなれるものだと、希望を感じられるところが良かった。

 予想通りの展開ながら、獲物を追いかけたり、ゴロゴロしたり、ボブの行動や表情がとても可愛いらしくて癒されます。

 ボブ本人(本猫)が出演していて、その初めてとは思えない自然な演技(?)に感心しました。肩に乗ったりハイタッチしたり、芸達者で愛嬌たっぷりの猫です。

 それ以外にも“あるある”が満載で、特に猫好きにはとても楽しめる作品だと思います。私も終始ほっこりとした気持ちにさせられました。

 現在、ジェームズ本人は、動物愛護団体で働き、ホームレスや薬物依存者の支援などの活動で社会に貢献しているとのこと。本作にもちょっと出演しています。

☆☆☆



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「ワンダーウーマン」 [映画(新作)]

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WONDER WOMAN
2017アメリカ

監督:パティ・ジェンキンス
出演:ガル・ガドット、クリス・パイン、ロビン・ライト、ダニー・ヒューストン、デヴィッド・シューリス、コニー・ニールセン、エレナ・アナヤ、ユエン・ブレムナー、サイード・タグマウイ


 DCコミックスが誇る女性スーパーヒーロー、ワンダーウーマンの実写映画としては初の単独主演作で、世界中で空前の大ヒットを記録した痛快アクション・アドベンチャー大作。第一次世界大戦下を舞台に、世界から隔絶した女性だけの島に生まれ育ったワンダーウーマンことプリンセス・ダイアナが、ある事件をきっかけに島を飛び出し、世界を救うために獅子奮迅の活躍をするさまを、初めて接する男社会での摩擦が生み出すユーモアを織り交ぜつつ、美しく凛々しい華麗なアクションとともに描き出す。(allcinema解説より)


 女性だけの島で戦士として育てられた神の子ダイアナが、イギリス軍のスパイ、スティーブと出会ったことで人間の世界に触れ、自らの使命に目覚める。という、ワンダーウーマン誕生の物語としてはなかなか面白かったです。

 ただ、第一次世界大戦という史実を扱うなら慎重さに欠ける気がしました。特に、悪=ドイツ=毒ガス、という一方的な描き方に違和感がありました。

 しかしそこはエンターテインメント作品なので目を瞑るとして、十分楽しめるストーリーになっていました。

 何と言っても、ガル・ガドットのダイアナ=ワンダーウーマンがハマり役で格好良かったです。彼女の美しい顔と身体、堂々たるアクションはずっと見ていたいほど魅力的でした。ダイアナの純粋で真っ直ぐな性格も素敵だと思いました。

 前半、女性だけの島で戦闘の訓練に励む女戦士たちのシーンも迫力があって格好良かった。ショーン・ペンの元妻ロビン・ライトは50歳位だと思うのですが、綺麗なスタイルと力強いアクションに驚かされました。

 スティーブ役のクリス・パイン、悪役を演じるデヴィド・シューリスも良かったと思います。

☆☆☆


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「ダウントン・アビー」 [TVドラマ]

ダウントン・アビー シーズン1 バリューパック [DVD]
DOWNTON ABBEY
TVドラマ
2010~イギリス

脚本:ジュリアン・フェロウズ他
出演:ヒュー・ボネヴィル、エリザベス・マクガヴァン、マギー・スミス、ミシェル・ドッカリー、ローラ・カーマイケル、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、ジム・カーター、ブレンダン・コイル、フィリス・ローガン、ジョアン・フロガット、ロブ・ジェームズ=コリアー、レズリー・ニコル、ダン・スティーヴンス、トーマス・ハウズ、ソフィー・マクシェラ、ペネロープ・ウィルトン、リリー・ジェームズ、ケヴィン・ドイル、他


 イングランド郊外の大邸宅“ダウントン・アビー”で暮らす貴族グランサム伯爵一家の物語。シーズン1から観てきましたが、今年NHKで放送されたシーズン6でとうとう完結しました。


 伯爵夫妻の3人の娘の内、長女がタイタニック号の沈没で婚約者を亡くした所から物語は始まります。当時は女性に相続権がないため、長女の結婚相手を巡って様々な思惑が飛び交います。

 伯爵夫妻の夫婦愛、三姉妹それぞれの恋愛模様と確執、使用人同士の対立や友情、恋と、様々なエピソードが盛り込まれ、伯爵家を中心とする貴族や使用人たちの人間模様がとても興味深く、オースティンの小説や、映画「ゴスフォード・パーク」のような面白さで引き込まれました。不倫、同性愛、犯罪、死なども扱われ、その人物設定や題材の多様さに途中でついて行けなくなりそうでしたが・・・。


 第一次世界大戦、アイルランド独立戦争、初の労働党政権の発足へと移り行く時代の中で、やがては労働者階級の台頭によって貴族が衰退して行き、人員削減によって使用人たちの人生も変化する。

 人生の紆余曲折を経て逞しく生きる人々の姿、社会的階級を超えての絆に共感しました。

 登場人物が魅力的で、演じる俳優も皆上手い。それぞれ美点と欠点があり、上流階級も労働者階級も同じ人間。その人間臭い描写に唸らせられます。登場人物それぞれが人生の大きな転機を迎える最終章は特に面白かった。


 意地悪で狡猾なトーマス(ロブ・ジェームズ=コリアー)と、機転のきいた言動が格好良いバイオレット(マギー・スミスの演技が素晴らしかった。)が好きでした。中盤でシャーリー・マクレーンが登場したのにも感動しました。

 実在の古城や、豪華な衣装に装飾品など、美しく重厚な映像も素晴らしくて、とても魅力的なドラマでした。心の晴れるいい終わり方でしたが、もう続きが観られないと思うとちょっぴり寂しい気がします。

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「夜明けの祈り」 [映画(新作)]

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LES INNOCENTES
THE INNOCENTS
2016フランス/ポーランド

監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:ルー・ドゥ・ラージュ、アガタ・ブゼク、アガタ・クレシャ、ヴァンサン・マケーニュ、ヨアンナ・クーリグ、エリーザ・リチェムブル、アンナ・プロフニアク、カタジナ・ダンブロフスカ、トーマ・クマン


 第二次世界大戦直後のポーランド。赤十字の医療施設で働くフランス人女医マチルドの元を一人のシスターが助けを求めて訪れる。シスターがマチルドを案内した修道院では少女が陣痛で苦しんでいた。帝王切開で母子を救ったマチルドは、その修道院で、ソ連兵によって暴行を受け妊娠した多くの修道女たちを目の当たりにして愕然とする。

 誰に訴える事もせず、ただ神に赦しを請うため祈りを捧げる彼女たちを救うため、マチルドは修道院に通いつめる。


 犠牲者であっても、本人に非がなくても、性的に堕落したとして女性だけが責められるカトリックの理不尽な教義は、映画「マグダレンの祈り」や「あなたを抱きしめる日まで」を思い出します。宗教については良く解りませんが、信仰によって人間の魂が救われる一方で、本作のように現実的に女性たちが追い詰められて行くところが切ない。本作の修道院長が象徴する信仰の暴走は本当に怖いと思いました。

 衝撃的な帝王切開のシーン、凄惨な暴行現場(直接的な映像はありませんがマチルドが兵士に襲われるシーンで想像させられます。)、苦境に立たされる女性たちの心情を想像して、気分が悪くなってしまいました。

 しかし、やりきれない話ではありますが、行き場もなく絶望の中にいる修道女たちの心に寄り添うマチルドの献身的な援助。それによって救われて行く女性たちの姿が希望を感じさせてくれます。

 マドレーヌ・ポーリアックというフランス人医師をモデルにした実話です。信念を貫くマチルドの勇気に感動し、命の尊さや人間の尊厳について深く考えさせられる作品でした。

 美しい映像と、寒々とした修道院に響く聖歌が、修道女たちとマチルドの崇高な魂そのものに思えて、強く胸を打たれました。

☆☆☆☆


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「スパイダーマン:ホームカミング」 [映画(新作)]

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SPIDER-MAN: HOMECOMING
2017アメリカ

監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、マイケル・キートン、ジョン・ファヴロー、ゼンデイヤ、ドナルド・グローヴァー、タイン・デイリー、ジェイコブ・バタロン、ローラ・ハリアー、マリサ・トメイ、ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、クリス・エヴァンス、トニー・レヴォロリ


 ニューヨークに暮らす15歳の高校生、ピーター・パーカー。憧れのトニー・スターク=アイアンマンに見込まれ、彼が開発した特製スーツに身を包み、スパイダーマンとして街のパトロールに精を出しながら、早くアベンジャーズの一員になりたいと夢見ていた。そんな中、スタークに仕事を奪われ復讐に燃える男エイドリアン・トゥームス=バルチャーが、地球外の物質から強力な武器を作り出し、ニューヨークを危機に陥れようとしていた。アベンジャーズに任せろとのスタークの忠告にもかかわらず、一人前のヒーローとして認められたいと焦るピーターは、たった一人で敵に立ち向かおうとするのだったが…。(allcinema解説より)


 「シビル・ウォー」(2016)を観てから楽しみにしていました。

 新スパイダーマン=ピーターを演じたトム・ホランドがとても初々しくて良かった。時に空回りしながら、特殊能力を持つ者としての責任を果たそうと頑張る姿にぐっと来ます。

 迫力溢れるアクションシーンは見応えあり、全体のストーリーにも引き込まれました。コミカルで軽いタッチの演出もあり、恋愛や友情、将来の夢など、高校生らしい悩みに直面しながら成長する主人公の姿が微笑ましかった。

 予想以上にロバート・ダウニー・Jrの出演シーンが多く、トニー・スタークだけでなく“アイアンマン”の活躍が観られたのも嬉しかった。

 敵役のマイケル・キートン、メイおばさんを演じたマリサ・トメイ、トニー・スタークの部下ハッピーのジョン・ファヴローと、魅力的な俳優が揃っていました。

 時間の関係で吹替版を観たのですが、字幕版でもう一度観たいです。

☆☆☆☆

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トム・ホランドが可愛い。
親友ネッドを演じたジェイコブ・バタロン(左)も印象的でした。




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